私たちが目指すもの

Vision

宇宙から新たな医療を、
すべての人へ

宇宙は、地上で解決されていない医学課題を解決し得る可能性を持つ場所。
Space Medical Acceleratorは宇宙で行われる医学研究を支援し、厳しい制約条件のある宇宙で求められる医療を追求することで、地上でいまだ十分な医療を受けられない人たちへの貢献を目指します。

Mission

宇宙での医療を追求し、
産業として成長させる

宇宙で人の健康を保つため、そして宇宙環境を利用して地上の医学を発展させるためには、宇宙での医療を産業として成長・普及させる必要があります。
Space Medical Acceleratorは、医学的知見から宇宙ビジネスの発展を支援し、それを通して地上社会が豊かになる方法を考えます。

Purpose

宇宙産業に医療で貢献、
豊かで健康な社会を実現する

宇宙産業によって経済成長や多くの新たな価値観が生まれる豊かな社会、そして宇宙での創薬・加齢医学・再生医学などの医学研究や、遠隔医療・小型医療機器など宇宙で求められる技術を地上に還元することで、健康な社会の実現に貢献します。

代表メッセージ

Space Medical Acceleratorは、宇宙を利用して地上の医療を変えていくことを目指しています。
どういうことか、2つの例をお話しします。

1つは、国際宇宙ステーションの微小重力環境を生かした医学研究です。創薬、加齢医学、再生医学などの分野ですでに多くの科学的成果が
上がっており、これらは地上で生きる人々の健康に直接つながるものとなります。

国際宇宙ステーションの後継として、低軌道上に建設予定の新商用ステーションにおいても生命科学分野の研究が注目されており、これらはまた地球低軌道のビジネスとしても大きな価値を生むことが期待されています。

もう1つは、宇宙という厳しい制約条件の中で必要となる医療が新たな価値をもたらす可能性です。
宇宙には地上の病院のように多くの医療スタッフや医療機器は存在せず、必要最小限の設備そして遠隔での医療が中心となります。

しかしこれらは、十分な医療資源がなく医療機関へのアクセスも難しいために、都心部や先進国との医療格差が大きな問題となっている、地域社会や発展途上国での医療と同じ構図なのです。

宇宙で必要となる医療を追求することは、地上の医療過疎地域にとって必要となる技術に繋がるはずで、まさにこれから地上社会で求められる医療の姿だと考えています。

宇宙という新たな成長産業において、人の健康に関わるライフサイエンス分野を 大きく発展させ、その成果を将来的に宇宙、そしていま地上社会で必要としている人々へ届けること。 

「宇宙から新たな医療を、すべての人へ。」

Space Medical Acceleratorは、宇宙での医療を産業として成長させるため、力を尽くします。

Space Medical Accelerator 代表理事 後藤 正幸

役員紹介

代表理事

後藤 正幸

2011年山形大学医学部、2023年筑波大学大学院卒業。
医学博士、脳神経外科医。
2019年より宇宙ビジネスの実践コミュニティABLabに所属し、医療分野で新たな宇宙ビジネス創出を目指す「宇宙医療プロジェクト」を発足。プロジェクトリーダーとして、宇宙での医療課題や最先端の医学研究について、多くのメディアで情報発信を行ってきた。
2020年、JAXAが主催する宇宙生活やヘルスケア分野のビジネスプラットフォーム「THINK SPACE LIFE」の企業コミュニティへ参画。宇宙医療分野の勉強会や企業との共創活動を開始、学会において顧客企業と共同展示などを行い、産業界とアカデミアとの橋渡しを担う。
2022年2月1日一般社団法人Space Medical Acceleratorを設立、代表理事就任。
同年3月、茨城県主催のIBARAKI Next Space Pitchに出場し準グランプリを獲得。
現役臨床医の経験と宇宙医学の知見を活かし、地上と宇宙の医療課題に対して各社コア技術を生かした新規事業をコーディネートする、戦略提案を行っている。

理事

福島 洋輝

2013年北海道大学院工学院卒業。
同年に国内重工メーカーに入社し、研究開発部門に所属。グループ会社を含めた全社のものづくりの効率化・高付加価値化のための企業内改革活動に取組む。
2016年よりLNGタンカー製造の生産管理を担当、取り組みに対し2017年にグループ全体の「改善年間大賞」受賞。
2018年より研究開発部門に再配属、ものづくりの効率化・高付加価値化を進めると共に、生産戦略を決定する最高機関で経営陣と共にグループ全社の共通課題解決に従事している。
2020年より月面有人探査を対象とした、生命維持装置や生物育成装置の研究にも従事。オープンコミュニティを通じた複数社での開発も展開している。同年に後藤が率いるABLab宇宙医療プロジェクトに参加。同プロジェクトを通じて、JAXA「THINK SPACE LIFE」の企業コミュニティに、スタート時より参画を果たす。
企業風土改革推進の知見と、オープンイノベーションによる研究開発経験を活かして、宇宙医療分野における新たな価値創造に取り組みたいと考えている。

理事

石橋 拓真

1997年神奈川県出身、東京大学医学部医学科6年。
日本宇宙航空環境医学会企画委員。
2017年に宇宙医学分野の振興を目的として学生コミュニティー「Space Medicine Japan Youth Community」を設立。
2018年、国際宇宙会議(IAC)にJAXAより代表学生として派遣。
2020年、有人宇宙開発の若手草の根組織Homer Spaceflight Project (HoSP)を共同設立。国連宇宙部附属組織主催の、アジア太平洋地域における宇宙医学活用のワークショップを運営。
2021年よりJAXA「THINK SPACE LIFE」に事務局として従事。また、株式会社Dinowにて民間宇宙旅行者向けの健康管理基準の策定に従事。
2022年、宇宙医療市場への参入を目指す企業をサポートする一般社団法人Space Medical Acceleratorを共同設立。また米国宇宙医学コミュニティとの連携を目的に、AsMA AMSRO Japan Chapterを設立。同会初のアジア支部の代表となる。
産官学を跨ぎ、航空宇宙医学分野の振興に取り組む。

理事

渡邉 俊祐

2014年横浜国立大学経営学部卒業。
イノベーション・新規事業立上に特化したコンサルティングファーム在籍(現職)事業戦略立案、新規事業立上等に従事。
特に資本/業務提携等の外部協業を前提とした交渉戦略立案/実行支援の経験多数。またSaaSビジネスの推進責任者を務めた経験も併せ持ち、「絵に描いた餅」に留まらせない一気通貫での実行力に強み。
2020年ABLab宇宙医療プロジェクト参画、2022年Space Medical Accelerator理事就任。未来世代のために、ビジネスサイドから宇宙医療領域の発展に取組中。
【実績例1】
新規事業の立上・JV設立支援[SIer]
概要:木材関連産業のデジタル化を目的とした、新規事業の立上実行を支援。JV設立の事業スキームや事業計画・資本政策の策定、各契約の論点整理、交渉仮説立案等を支援。
【実績例2】
新規事業拡大のための国プロ活用支援[総合商社]
概要:クライアントは健康・医療データ関連の新規事業拡大のために、データプラットフォーム系の国プロに参加(自身はクライアントの事務局支援の立場として参画)。クライアントの狙い実現のロードマップ策定、パワーマップ整理、コミュニケーションプラン立案/実行を支援。 

理事

斉藤 良佳

1998年兵庫県出身、京都大学医学部医学科6年。
学生団体Space Medicine Japan Youth Communityの運営を務め、セミナーや勉強会の主催を通じて幅広い分野の学生に宇宙医学の魅力を発信している。
宇宙医学の知見を用いて地上の人々を救いたいという夢を持ち、2021年度京都大学久能賞受賞。
京都大学宇宙総合学ユニットにおいてOAを務め、京都大学における宇宙分野の振興に取り組む。
米国Boston University など国内外の宇宙医学の研究室での研究活動を行い、宇宙での生物学実験の知見を有する。
2022年にはJAXA有人宇宙技術部門にてインターンを経験し、宇宙医学研究の動向調査を行った。
また、宇宙ビジネス界でも修行を積むべく、一般社団法人SPACETIDEでのプロボノを務め、業界レポートcompassの発刊に携わる。

アドバイザー

妹尾 恵太郎

2006年滋賀医科大学卒業。
京都府立医科大学不整脈先進医療学講座講師。同講座において、不整脈疾患発症予測AIモデルの構築や生活習慣に起因する突然死リスク(循環器系疾患リスク)等を計測できる、ウェアラブル機器に搭載可能なAIアルゴリズムの開発を行っている。計測技術があれば、宇宙空間での救急医療や健康管理についての課題解決は可能と考えている。
ウェアラブルデバイスを用いた臨床試験の経験から、センシング技術の利点・限界いずれも熟知しており、バイタルデータ計測機器会社とのコミュニケーションや、産学連携から事業化に向けた出口戦略を得意とする。
2018年、一般社団法人ヘルステックイノベーション研究センターを設立。心房細動患者の服薬忘れを防止するアプリケーションの開発・運用を行っており、2022年1月に京都府立医科大学からアプリの効果検証結果の論文公表を行い、産学連携の成果を得ている。

アドバイザー

今野 裕之

2001年日本大学医学部、2015年順天堂大学大学院卒業。
医学博士、精神保健指定医、精神科専門医、認知症診療医、抗加齢医学専門医。
また、日本初のリコード法(米国発のアルツハイマー病の統合治療プログラム)認定医でもある。
精神科医として、大学病院や精神科病院などで約15年にわたって精神疾患全般の臨床に携わる。2016年に認知症予防・脳の老化予防を目的としたブレインケアクリニックを立ち上げ、現在は名誉院長を務める。(WEBサイトhttps://brain-care-dementia.jp/)
大学時代に宇宙航空医学研究の第一人者であった谷島一嘉教授の推薦を得て、NASAのケネディ宇宙センターおよび、ライト州立大学を訪問した。
その後も宇宙医学に関心を持ち続け、2021年に宇宙飛行士選抜試験に応募し、書類選考・0次試験を経て1次試験まで進んだ。
宇宙線による被曝や無重量状態などによる影響は加齢による変化と共通点が多く、宇宙空間は究極の老化促進環境とも考えられることから、さまざまな人々が地球外に長期滞在する時代を見据え、精神医学や抗加齢医学の知見を生かして宇宙環境における健康問題を解決したいと考えている。

アドバイザー

東野 俊英

2008年防衛医科大学校医学教育部医学科卒業、2012年米空軍航空宇宙医学校上級航空宇宙医学課程修了、2018年防衛医科大学校医学研究科博士課程修了、2023年より慶応義塾大学経営管理研究科修士課程Executive MBAコース在学中。
博士(医学)、皮膚科専門医、航空医官(航空自衛隊、米空軍)。
皮膚科医師として総合病院で皮膚疾患全般の診療に携わり、特に皮膚病理診断と遺伝性皮膚疾患を専門としている。また、博士課程在籍時から一貫として人類遺伝学の研究を継続しており、2017年からの1年間はロンドン大学セントジョンズ皮膚科学研究所に客員研究員として在籍し、皮膚疾患の遺伝子解析手法について学んだ。この他、疫学的手法を用いた臨床研究や集団遺伝学的研究も行っており、これまでに疾患の遺伝的要因の解明など、論文発表を通じて様々な臨床課題を解決してきた。
米空軍航空宇宙医学校留学中にはNASAのLyndon B Johnson宇宙センターを訪問し、宇宙医学や宇宙飛行士の生活環境・訓練環境について研修した。以降、宇宙をはじめとする特殊環境における医学・医療に興味を持ち続けている。これまでの医師・研究者としての経験を活用することにより、宇宙環境における医療課題・健康課題の解決を行っていきたいと考えている。

アドバイザー

Solla Mikazuki (ビジネスネーム)

2016年富山大学医学部看護学科卒業。
大学卒業後、石川県立中央病院手術部にて4年勤務、山岳医療ボランティアに参加する。 代表の後藤の宇宙医学記事から、宇宙領域の医療への関心を持ちはじめ、2020年に宇宙ビジネスの実践コミュニティABlabに入会。人類の生存圏拡大に要する医療・ヘルスケアの革新を目指し宇宙医療Projectに参加し、勉強会やイベント運営等に尽力する。
国際的なコミュニケーション力や、ダイバーシティ&インクルージョンの経験知獲得を目的として、2022年渡豪。シドニーのTheSalvationArmyでインターンとして勤務。国際色豊かな環境で勤務する一方、世界の宇宙医療・ビジネスに関する知見の収集に取り組んでいる。

アドバイザー

丹下 仁志

2015年大分大学医学部卒業。
整形外科専門医、日本整形外科学会認定リハビリテーション医、日本整形外科学会認定リウマチ医。
現役の整形外科医として筋骨格系疾患、外傷の治療、手術に従事。
大学時代に元JAXAフライトサージャンの講義を受け、宇宙医学に関心を持つ。
宇宙の微小重力環境では、筋萎縮や骨量減少といった筋骨格系の問題が避けられない。
これらの問題は、整形外科の日常診療で遭遇する、骨粗しょう症やロコモティブシンドロームといった疾患と類似点が多く、整形外科医としての知見が解決へ繋がると考えている。
整形外科医としての知識と経験から、宇宙環境における医療課題の解決法を提案する。

アドバイザー

中夷 黎

2022年鹿児島大学医学部卒業。
AHA-BLSインストラクター、AHA-ACLSプロバイダー、日本救急医学会ICLSプロバイダー。
学生時代は、学生団体Space Medicine Japan Youth Community運営として宇宙医学に関するイベントを企画。また宇宙広報団体TELSTARに所属し、フリーマガジン作成やweb記事の執筆を行った。
2020年からABLab宇宙医療プロジェクトに所属し、最新の論文解析を行いチームの宇宙医学知見の蓄積に貢献。現在は、医師として救急医療を中心とした研鑽に励んでいる。
「誰もが気軽に宇宙に行ける世界にする」「宇宙での救急医療の発展」という思いのもと、宇宙医療に貢献する為Space Medical Acceleratorに参画。

アドバイザー

松本 生

2012年千葉大学大学院薬学研究科卒業。
同年より医薬品メーカーにおいて新薬臨床開発に従事し、精神疾患、自己免疫疾患、がんなど様々な疾患領域における薬の治験の企画、推進及び管理等を担う。
薬の開発という大規模プロジェクトに関わる多様なステークホルダーとの関係構築も含め、複数の新薬の上市に貢献し、疾患に苦しむ患者さんへ少しでも早く希望を届けるために尽力した。
その後、ヘルステックスタートアップ企業における新規事業部において、治験DX事業に関する戦略企画開発、マーケティング、コンサルティング営業、受託後オペレーション管理など幅広い業務に従事し、事業の立ち上げ期における初期市場の開拓に成功する。
現在は、IT関連企業にて街づくりにおけるヘルスケア事業開発に従事している。
2023年1月よりSpace Medical Acceleratorに参画し、これまでに蓄積した医学・科学や事業開発の知見を活かして宇宙医療産業の発展へ寄与したいと考えている。

アドバイザー

黒松 俊吾

1999年大阪府出身、大阪公立大学医学部5年。
学生団体Space Medicine Japan Youth Communityの運営を務める。
日本宇宙航空環境医学会において、オンライン発表や学生セッション座長などを経験。
2022年より医療系ベンチャー企業にてインターンとして新規事業開発に従事。
宇宙医学をテーマにしたエッセイで野村総合研究所主催のNRI学生小論文コンテスト2022にて特別審査員賞を受賞している。
全ての人類の人生の選択肢に安心安全な宇宙を提供することを目指して、Space Medical Acceleratorに参画。

アドバイザー

伊東 哲史

1996年東京都出身、2019年早稲田大学卒業。現在は東京大学大学院にて遺伝子改変マウスを用いた哺乳類の老化メカニズムに関する研究を行い、がんや糖尿病などの老化関連疾患の解決に取り組む。
2021年に国立科学博物館サイエンスコミュニケーター養成講座を修了し、都内の博物館にてサイエンスコミュニケーション活動を行った。
2022年に米国バージニア大学医学部にて、死細胞除去に関する免疫学研究に従事。
また、株式会社IDDKでのインターンシップに参加し、宇宙での微小重力環境や放射線が老化を促進する可能性があることから、宇宙空間での生命科学実験の実現に向けて取り組んでいる。特に、微小重力環境下での組織再生に興味を持ち再生医療への応用実現を目標とする。
生命科学の観点から宇宙ビジネスを盛り上げていくことを目指し、2023年よりSpace Medical Acceleratorに参画。

協賛団体

一般社団法人 ABLab
一般社団法人 ABLabは、宇宙ビジネスの実践コミュニティ「ABLab(エービーラボ)」を運営しています。世界的な宇宙マーケットの拡大を見据え、宇宙分野における新事業の創出、そしてリーダー人材の輩出を目的に、会員が主体となって勉強会、交流会、各種プロジェクト活動を行っています。コミュニティデザイナーの伊藤真之が代表を務め、また顧問としてNASA研究員の小野雅裕氏のアドバイスを仰いで活動しています。

■代表理事:伊藤 真之
■理事:萩原 啓司 片山 久美 棚田 和玖
■監事:星 諒佑
■顧問:小野 雅裕
■事業内容:
1.宇宙関連業界の発展に寄与するコミュニティ運営
2.宇宙関連企業の事業支援、コンサルティング
3.宇宙関連の情報発信など

ABOUT US

一般社団法人 Space Medical Accelerator

〒305-0031 茨城県つくば市吾妻2-5-1  つくばスタートアップパーク内

【当法人の目的】
 人の宇宙進出において必要となる医療ヘルスケア技術・サービスならびにそれに関連した新たな地上医療技術の創出に向けて、産学官の連携に貢献する。

【事業内容】
 1.当該分野での宇宙市場参入を目指す企業に対する、専門的知見および事業戦略の提案と共創事業の実施
 2.当該分野での宇宙市場参入を目指す企業に対するパートナー企業、研究機関の紹介及び当事者間の仲介
 3.宇宙医学分野での研究開発を目指す企業に対する、研究資金獲得支援
 4.宇宙をテーマとした医学系学会の各セッション、イベントの企画及び運営並びにその援助
 5.上記各号に附帯又は関連する一切の事業

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